研究テーマ

臨床研究

 

小児の遠視性不同視弱視眼の脈絡膜の特徴

 

小児の遠視性不同視弱視眼における脈絡膜の特徴について検討しています。小児弱視眼では、中心窩下脈絡膜厚が弱視症例の健眼や健常群と比較して有意に厚いことが明らかになりました。また、弱視眼では中心窩下脈絡膜厚が最も厚いのに対し、健眼や健常群では1mm径耳側の脈絡膜厚が最も厚いという特徴が認められました。これは、弱視眼において健眼や健常群とは異なり、中心窩下脈絡膜厚が最も厚いことを示した初めての報告です1,2。

さらに、光干渉断層計(OCT)画像を二階調化し、脈絡膜を管腔成分と間質成分に分けて評価したところ、弱視眼では健眼と比較して管腔成分が多く、間質成分が少ないことが明らかになりました1。これらの結果から、遠視性不同視弱視の病態には、脈絡膜の厚さだけでなく、その構造的な特徴も関与している可能性が示されています。

今後も、OCTを用いた脈絡膜構造の解析を通じて、小児の遠視性不同視弱視における脈絡膜の役割や病態の解明を進めています。

参考文献

1. Nishi T, Ueda T, Mizusawa Y, Shinomiya K, Semba K, Mitamura Y, Sonoda S, Uchino E, Sakamoto T, Ogata N. Choroidal structure in children with anisohypermetropic amblyopia determined by binarization of optical coherence tomographic images. PLoS One. 2016;13:e0164672.

2. Nishi T, Ueda T, Hasegawa T, Miyata K, Ogata N. Choroidal thickness in children with hyperopic anisometropic amblyopia. Br J Ophthalmol. 2014;98:228-232.

 
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